医療ミスを引き起こさないためにも

現役の看護師や、看護師を目指す人なら必ず、聞いたことがあるのでしょう、看護師の業務には、「申し送り」というものがあります。この意味は、先に仕事をしていた人が、その後に仕事を引き継ぐ人に、必要事項をまとめて、伝えることです。この時の「必要事項」のことを「申し送り事項」と呼びます。なぜ、看護の仕事には申し送りが必要なのかというと、病院や施設は24時間体制で患者さんや利用者さんを管理、観察が必要で、常に業務を続けている為、どうしても働く看護師は、日勤から夜勤、夜勤から日勤。といったように、時間での交代制になります。なので、次の看護師に、病院や施設の状況や、利用者さんの容態を申し送り事項にして引き継ぐ必要があるからです。これは、患者さんに対して、継続して質の高いケアを行う為です。情報共有が充分に行われていないと、利用者さんに不信感を与えてしまうだけでなく、医療ミスなど、大きな問題を引き起こす可能性もあるので怠ってはならない重要な業務なのです。申し送りをしっかりとすることで、利用者さんが、担当の看護師が変わっても、変わらないサービスやケアを受けることができ、安心して施設や病院で生活を続けることができます。今までの情報を後任の看護師に伝えるだけでなく、今後やってほしい看護処置や対応を伝える事も重要です。申し送りをスムーズに、そして的確に行うためにも、申し送り事項を作る際は、聞き手にわかりやすいことを最優先に考えてみてください。